DAICHIと僕と、夢の跡

ダイアリーからのスムーズな移行に失敗した男

2020

2020は数字の並びがロゴマークみたいに綺麗でお洒落だな。
ここを令和元年の始まりにすれば計算しやすいのにと何回か思った。
西暦しか使わんけど。




去年は大切なものを2つ喪った。

しかし、喪ったものを思い返すよりも、その先の事ばかり考えて過ごしていたように思う。

何が欲しいのか具体的に分からないが、何かを欲しがっていたように思う。

喉が乾いたなら水を飲めば良いが、水の存在すら知らず、水を飲めば充たされる事も知らないならば漠然とした欲求だけが残る。

何か分からないそれを充たすためなのか、紛らわすためなのかは分からんが
色んな新しい事をやってみたり、色んな所に行ってみたりした。


なんとなく思うのは、車を買って自転車に乗らなくなった事は自分の感覚を曇らせる結果になったかな。
草の匂いとか、そこらの民家の柵に並んでる手入れされてないプランターとか、そんな物も一切気にしなくなってから自分の人生の解像度が一気に下がったと思う。


実際、学生の頃と比べると新しい事を知ったり始めたりする量が圧倒的に減った。
やりたくも無いサッカーとか運動会とか、知った所で日常全く使わん数学とか、
そういったものを無理やりでも取り込み続けてきた過去と比べると
今の生活に何の刺激を感じるはずも無い。

何をするにも現実的な障害(時間や金銭面)がチラついて、何をするにも現実的な事ばかりしていたと思う。


何か現実逃避をしてみたい。
現実的な事を無視した、ただやってみたい事を羅列してみるか。

永遠に電車に乗ってみたい。
誰も居ない廃墟に行ってみたい。
鉄塔に登ってみたい。
セグウェイ的な物で農道を爆走したい。
ごちゃごちゃした非常階段を使ってみたい。
山の頂上から麓まで滑り台で滑りたい。
知らない場所を迷いたい。
車のウォッシャー液の所にカルピスを入れてみたい。
瓦を割ってみたい。
超でかい科学館に行って1日中遊びたい。
昔の記憶を頼りに、記憶の場所に行ってみたい。



意外と現実で叶いそうな物もあるな。
何かやってみるか。
1度しかない人生だ、やらねば損ぞ。

割れる瓦を割ってみたいんだが、処分するの面倒くさそう。




Amazonで調べてみた。
3000円くらいで割る用の瓦が買える。

それなら他の物買いたいって思ってしまう。
結局現実的な事が障害になってくるな。

そういうとこやぞ