誘われたので観た。
フルCGだが、テンポの良いギャグとキャラの細かい演技で観客を飽きさせない工夫があり
ピクサーとかMARVELのフルCG映画っぽさがあってCGに変わった事よる違和感は無い。
ドラゴンボールの映画というより、ドラゴンボールを題材にしたCGアニメって印象。
今回のシナリオは悟空とベジータは置いといて、ピッコロと悟飯が主役だった。
悟空とベジータはブロリーと一緒に修行して遊んでいるため今回はお休み。
地球でまた人造人間が作られてそれが今の悟空ベジータ並に強くてヤバイよ、ピッコロと悟飯で地球を守るんや！
という話。
正直言うと、前作の超ブロリーは超えられていない。
超ブロリーでハードルが上がった分、もしこのシナリオで今までのようにアニメ映画化したら
がっかり感は強かったかもしれない。
むしろシナリオがフルCGアニメ向けに調整されてる気はする。
フルCGなので戦闘シーンに誤魔化しが効かず単調になりがちだったとは思う。
前作のようなド派手な演出が観たい人には物足りなく感じるはずや。
CGの戦闘シーンはまだ発展途上の段階だと思うので今後に期待。
俺は昔うごメモで棒バトを描いてたのもあって個人的にバトルシーンは気になる所だ。
バトル物ばかり書いてたが作者ランキング1位になった時もある。
勝ち負けの2択を決める過程をどう演出するかがバトルシーンの見せ所だ。
パチンコでも抽選で当たるか外れるかの2択な訳だが、
それを演出で楽しませてハラハラさせて客を惹き付けている訳で、バトルもそれと同じなんだ。
ただパンチキックを打ち合ったりするだけではいかんのや。
それはリールが回転してるだけなんや…
パチンコはスーパーの2階にあったゲーセンの100円入れるやつしかやったこと無いけど。
今作の敵キャラのガンマ1号2号は良かった。
むしろガンマをもうちょい活躍させてセルマックスは無くても良かった気がする。
セルマックス見てバイオブロリーを思い出したわ。
今作の映画、ちょっとバイオブロリーの映画感あった。
セルマックスを倒したら自爆するからヤベーみたいな事言うてたけど
セルの自爆は地球が吹っ飛ぶんちゃうんか。
そういやセルってフリーザとブウと比較すると超になってから全く出番が無いんだな。
折角人造人間を題材にしたのだからセルが出ないと逆におかしいのか。
スパイダーバースに影響をうけて、ドラゴンボールを題材にして
似たような作品を作ってみたいという意志は感じた。
そうなると流石にスパイダーバースみたいな化け物じみた作品と比べるのは残酷過ぎるけど。
たまにモーションとかウイスの3Dモデルに違和感があって気になるカットはあった。
しかしスーパーヒーローが日本産CG映画の中では結構クオリティが高い事は確かだ。
同じフルCGアニメでユアストーリーを思い浮かべてしまったが、あまり思い出したくないな。
ユアストーリーは例のシーンまではかなり良いので、例のシーンさえ取り除けば
良いCG映画になってただろうなあと思う。
綺麗なホールケーキの中にゴキブリの死体がまるまる1個混入してるような、そんな映画だった。
ベジータがイメージトレーニングをしてるシーンは人造人間編でもあったが、
その時は「…さすがベジータだ…ぼんやりと超サイヤ人のさらに先がみえてきているらしい……」
と悟空は言っていたが、
今作では「そんなんが修行な訳ねえじゃねえか」と
イメトレを否定していた。
何故だ。
あとピッコロにぬいぐるみが贈られている理由を何回か引っ張った割に
何故かその理由が作中で明らかにならないのは何だ？
編集したらその伏線回収をカットしてもうたんか？
オレンジピッコロとか悟飯の覚醒とかは昔のDB映画っぽくて良いと思う。
新しい映画をやるにしても、モロ編とかグラノラ編をアニメでやらずに
悟空とかベジータの新形態を描くわけにはいかないから
まだ掘り下げられてない悟飯とピッコロを主役にしたのかな。
そろそろ新ネタ投入するにしても、別の宇宙出すくらいしか盛り上がる展開は無さそう。
第一宇宙と第十二宇宙はブッチギリで強いらしいからそこも気になるね。
